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太史慈と孫策で140字お題

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「寂しいなんて言えない」

そう、あるべき季節はとうの昔に過ぎていて、
今はただ、ゆっくりと、忘れ去るのを待つばかりだ。
あなたの不在が常となり、弟君が頭を上げた頃。
漸く、あ、しまった、と思った。
たいそう大事に秘めてた言葉を、吐き出す季節も
とうの昔に過ぎていて。
だから、もう。
いまさら、

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「こたえられない」

なあ、太史慈。俺、
...死ぬのかな、

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「正直に申し上げます」

不安です、苛立ちですらありました。
俺は、あなたが死ねばいいと思っていた。
俺は、あなたがそうやって、生きているのがつらくって、
どうか、ただ、俺の、
あなたになれないのならいっそ、
死んでくれ。
そう思っていた。
それだけだ。
否、ちがう、もう、いい。
俺はあなたを好いていました。

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「頬に伝う雫」

降ってきた。
陣へ戻る頃には鎧の音も鈍くなるほど濡れ、重い衣服が不快だった。
あのひとは何処へ行ったろう、ぐるり見渡せば、厩の傍で佇んでいる。
御体が冷えます、中へ。
呼びかければ髪の張りつく頬を上げ手を振り返す。
そういえば、俺はあのひとの、泣いているのを見たことがない。

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「1+1=1」

何度からだを重ねたところで俺はあなたになれないし、
何度からだを重ねたところであなたも俺にはならないし、
ならば。
いっそふたりで死んでしまえば。
女々しいと自負しつつ一瞬間でも望んだ己に項垂れる。
あなたとふたり死んだところでひとつの意思にはなれぬのだ。
下らぬ。

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「新婚ごっこ」

「飯にするか!?風呂にするか!?それとも、俺!!?」
帰る家を間違えたんだろうか。
否、そんな筈無いと表札を見れば、俺の苗字。
再び扉を開けると、はだかにエプロンつけただけの孫策さんが
ニカッと笑って立っていた。
短い裾から逸物が出ている。
飯にするか!?
待ってくれ、いったい俺にどうしろと。

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「素晴らしく救われないだけの、恋愛話」

あなたが俺を好くことはないしあなたの中に俺があることもない、
でもそれでいいんです。
そうなのか?
そうなんです。
俺は好きだぜお前のことを。
そういうことじゃないんです。
そうなのか?
そうなんです。
でも好きだけどなお前のことは。
(そういうことじゃ、ないんです、)

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「誰にも渡さない」

糞生意気な餓鬼の首だ他でもない、
俺が取るのだと思っていたのが何の因果か
憎たらしさはそのままに、何処で、なにを間違えたのか、
今はこうして情を交える仲となっている。
俺が。
不意に込み上げる想いにひとり自嘲する。
形は変われどなにひとつ思いは変わっていなかった。

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「生き方は似ているのです」

俺にはまったくわからなかったが似せもの遊びの好きなお前だ、
そう言うのならそうなんだろう。
大して興味もなかったし、ふーんと、
あいづちうってふいと返した。
「あッ、」
すまん、あんまりどうして気に食わなくて、なんですかと
寄越した面に嫌味かけるよう言いやった。
「でも死に方は違うだろうなあ」

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「ねえ、ダーリン」

「うおぉああぁああああぁぁぁああぁぁあぁああああああぁあぁああああああッぁあッッッぁああああッ!!!!!!、!!?、!!!!!!、!、!!!?!!??」
「うるせえなあ!!!!!!!!ダーリンて呼んだだけじゃねえかこのスットコドッコイ!!!!!!!!!!!」

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